新型コロナウイルスの感染者が東京都内で急増していることから、近接する神奈川、埼玉、千葉、山梨の知事が、県都間の行き来と、不要不急の外出を自粛する呼びかけを市民に呼び掛ける申し合わせがされています。
小池知事の今週末の外出自粛要請が発表されるや否や、「巣篭り」と先日のトイレットペーパー騒動に代表される「品切れ」の記憶が蘇ったのか、3月25日の夜から再び「買い溜め」が始まっていることは、皆さんご存じのことと思います。
「買い溜め」対象に魚は入ってこない?
私が住んでいる神奈川県も例外では無く、デパートやスーパーで空の棚が目立つようになりました。家の近くのスーパーを覗いてみると、さっと見たところ、米・パン・肉と一部の野菜、果物は売り切れ状態。物流がボトルネックにはなる可能性はあるものの、食品在庫は十分あることから「冷静な対応を」との呼びかけはされていますが、一時的には、ある程度のパニック状態になる可能性は高いと感じます。
そんな中、私としては危機感の薄れる現象が以下の2枚の写真。これは本日18時現在の最寄りのスーパーの様子です。
先ずは、お肉コーナー。
驚くほどの品切れ状態。牛、豚、鶏。ミンチも含め全滅でした。さすがにこの状態をみると、どこかに在庫はあると分かっていても、手元に保管しておきたい心理にかられます。不安な気持ち、一種のストレスを感じずにはいられません。早く買っておけば良かったか。
では次に、お魚コーナー。
えっ、、、普段と一緒やん。
しかも「いわし」「あじ」「めばる」「きんき」の丸魚に至っては、悠々とした表情で天を仰いでおり、何も普段と変わらない様子。「誰か買ってくんないかなぁ」という魚達の目つきには、世の中の流れとは逆行した、余裕すら感じました。
魚食ファンの1人として言うならば「魚が残ってて良かった ↑」
魚食推進派の1人として言うならば「魚離れが顕著過ぎる ↓」
こんなに分かりやすいことは無いと思いました。理由はいくつか考えられます。
- 保存の仕方が分からない。保存が効かなそう。
- 下処理が面倒くさそう。
- 値段が高い。
- 調理の仕方が分からない。
- 臭いが好きではない。
もしこの理由なら、まだまだ選択肢がある訳で、いつもと変わりませんね。
そして、こう思いました。
魚が残っているうちは、本当のパニックには至っていないし、問題なく生きていける!
今週末は、自粛して、お家でお魚頂きませんか。今週、金・土曜日も中央卸売市場は開業していますので、新鮮なお魚は購入可能です。
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経済対策で「お肉券」に続き「お魚券」?
毎日新聞より引用
自民党水産部会は26日の会合で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた水産分野の経済対策として、国産魚介類を対象とした商品券を発行する案を示した。外食の自粛で高級品を中心に落ち込んでいる需要の喚起が狙いで、自民党から政府への経済対策の提言に反映するよう調整を進める。
25日の「お肉券」に続いて「お魚券」をまじめに検討しているということです。
「現金」か「商品券」かという議論は、まだ一考の余地があると思いました。それも未だ決まっていない中で、「お肉券」「お魚券」となると、本気なのか?と思わざるを得ません。しかも「お肉券」は和牛が対象とも言われています。じゃ高級豚肉、鶏肉は何が違うのでしょうか。
これだけ多業種で苦しんでいる中で、特定の業界の救済となると、異議が出るのは容易に想像がつきますし、その様な曰くつきの制度は快くは使用できないという心理が働くのも当然の様な気がしますが、、、何かズレてるとしか言いようがありません。こんな大変な時にこの程度の話とは、何か情けない気持ちになってきます。
そんなことを感じた、今日一日でした。
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