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育メンの魚、アイナメ!捌いて頂く、刺身・肝煮付け・卵の漬け!

今回は冬に産卵期を迎える魚をご紹介します。

 

「イクメン」という言葉が囁かれ始めてから久しいですが、この言葉が先行しすぎて、お困りのお父さまもおられるのではないでしょうか。家族の為に懸命に仕事をしているんだぞ!これ以上何を求めるんだ!

 

そんなお父さま方にさらにプレッシャーを掛ける元祖「イクメン」魚がいるのをご存じでしょうか。

 

この「イクメン」の魚は、メスが岩場に産んだ卵を囲むように縄張りを作り、その卵をを必死で守ります。近づくものは大きな魚であろうがダイバーであろうが、果敢に攻撃をしかける。強いパパ、カッコいい。

 

そんなカッコいい魚。それがアイナメです。

 

食用としての歴史もあり、江戸のお殿様が愛した魚とも呼ばれています。旬は、夏と言われていますが、年中味は落ちないと言われています。

 

本日、お目に掛かれました。冬のアイナメ。「年中味が落ちない」の真相は如何に!

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今回は アイナメ!真剣に向き合います!

 

基本情報

標準和名:アイナメ

科:アイナメ科

生息域:全国各地

旬:6~10月

 

マメ知識

  • 旬は夏頃だが、一年を通して味は落ちないと言われている。
  • 名前の由来は諸説ある。鮎の様に縄張りを持つ習性がある為、「鮎並」が訛ったものか。
  • 産卵期は冬(水温に関係し各地で異なる)。メスが産卵すると、オスは岩礁域に縄張りを作りその卵を守る。この頃オスの体色は黄色がかり、大きい魚や人にまで攻撃してくる。
  • この産卵期のオスの変色は婚姻色と呼ばれるが、海の魚ではアイナメだけ
  • 鮮度の落ちが早いので、活魚が珍重される。
  • 山口や広島県では「モミダネウシナイ(籾種失い)」と呼ばれる。アイナメが美味しい為、百姓が商売道具の稲の種(籾種)を売り払ってしまったという事に由来する。

 

本日の個体

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産地:岩手県

体長:30cm

重さ:530g

価格:660円(1kgあたり1200円)

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調理

さぁ、調理していきましょう。この新鮮さであれば、やっぱり刺身です。皮目の風味も活かしたいので、皮霜造りも併せて作ります。

 

身は柔らかいのに、ウロコは細かくてしっかりしています。ウロコは包丁を使ってしっかりとりましょう。

 

そんなことより、パンパンのこのお腹見てください。何かありそうな予感。

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腹を開けました。うぁ、卵。冬が産卵期とは知っていましたが、本当でしたね。紫色が特徴です。

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この卵は、食べれるんですよ!今回は新鮮そうなので「漬け」で頂きましょう。

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アラは熱を通して、味噌汁で頂きます。

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「アイナメ」刺身と皮霜造り

三枚に下ろしました。身が真っ白で美しい。とても柔らかい身にも関わらず、割れることなくシッカリしている。とても不思議です。

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片身は皮を引いてお刺身へ。もう片身は、霜降り造りにします。皮目に熱湯を当てて、氷で締めます。

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包丁で削いで盛り付けたら「刺身」と「皮霜造り」の完成です。

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刺身は何と言っても食感が不思議。柔らかいのに弾力があり、歯ごたえが楽しいです。味も全くクセが無く、淡泊だけど、ほのかな甘さがありとても美味しい。卵を持っていたので、身の味が落ちるかと思いましたが、そんなことは無い。「一年を通して味が落ちない」説は、正しいと確信。

 

皮霜造りは、また違う味が楽しめます。皮の風味がアクセントになり、美味しい。もうちょっと熱を通して皮を柔らかくしても良かったと感じましたので、次回は多めに熱を掛けるか、焼霜造り(直火で炙る)でチャレンジします。

 

ちなみに刺身付け合せる大根のツマは簡単に作りたいもの。最速で作る方法はコチラにご紹介しています。

 

「アイナメ」卵の漬け

アイナメの卵は初めての経験。粒の大きさはトビコ(トビウオの卵)より少し大きい気がします。今回は、一般的な作り方で漬けにしますよ。

 

網で濾して、膜や汚れを除きます。万一の寄生虫などは怖いので、熱湯を注ぎます。その後、塩を振っておくと、アラ不思議、透明さが戻ります。最後に、塩を落とす様に水洗い。これで下処理は済みました。

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酒 大さじ2、味醂 大さじ2を鍋に煮たます。そこに醤油 大さじ2を加えると、漬けタレの完成。そこに卵を漬けていきましょう。

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数時間後、こんな感じ。しっかり漬かりました。

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ご飯に掛けて、アイナメの卵の漬け丼です。ご覧ください、この輝き。

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感動です。臭み苦みの類は一切ありません。口の中でプチプチが弾けると、魚卵の甘みが口一杯に広がります。数時間の浅漬けが結果的には良かったと感じました。新鮮さも残り、爽やかで美味しい。

 

 ▼魚の珍味の記事▼

www.jinta-express.com

 

「アイナメ」肝の煮付け

肝もそれなりの大きさでした。大さじ2くらいでしょうか。

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漬けのタレの余りが丁度良かったのでそれで煮付けましょう。

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火が通ったら出来上がり。

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肝の味が濃い!うまい!これはご飯の友です。

 

「アイナメ」アラの味噌汁

アイナメのアラと大根を煮込んで味噌汁にしました。味噌は赤と米の合わせです。

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アイナメ、アラからもしっかり出汁がでます。捨てないで!

 

「アイナメ」サンドウィッチ

腹側の身と皮が残りましたので、食パンに挟んで頂きたい。まず焼く。

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ケチャップとマスタードを塗ったパンに、オン。

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はい、出来上がり。朝食に、頂きました。

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魚とパンって意外と合うんですよね。 

 

▼旨い魚に~旨い酒▼

 

まとめ

今回は、家族思いの魚「アイナメ」を頂きました。冬でも美味しいことを実感できたこともさることながら、卵の美味しさに驚きました。またその身が新鮮であれば、刺身で頂くのがおススメです。柔らかいけどコリコリという不思議な食感がなんとも言えませんね。冬でも美味しいので、夏のイメージに惑わされる必要はなさそうです。アイナメ、是非お試しください。

 

 

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