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汎用ブラックライト波長365nmにアニサキスは反応するか検証

 【閲覧と情報の取扱いにご注意を】

  1. 本記事には、魚の内臓と寄生虫アニサキスの写真を掲載しています。ご覧になりたくない方は、引き返して下さい。
  2. 【免責】ブラックライトの検証をしていますが、身の中に入り込んだアニサキスを見逃す可能性は十分にあります。情報の取り扱いは、自己の責任でお願いします。

 

魚の生食で話題にあがる寄生虫アニサキスですが、刺身やお造りといった魚料理が好きな方にとっては、注意が必要な存在だと思います。

 

私も丸一匹の魚を買ってきて、刺身で食べることが多くありますし、それを家族も一緒に食べていますので、いつも注意を払っています。

 

アニサキスの対処法はいくつかありますが、今回は、一般的に対策として言われる目視確認をグレードアップさせる方法を検証しました。

 

それは、ブラックライトを使用する方法です。ブラックライトとは紫外線(315~400nm)を照射できるライトです。日常生活で使用する場面は、ほとんどありませんね。 しかしこのアニサキスは波長370nm付近の紫外線に反応するという性質を持つ為、ブラックライトで見つけることが出来るというのです。

 

ブラックライトはペンライト式が汎用品として売られていますが、370nmに近い波長でよく売られているのは365nmです。この365nmにきちんと反応してくれるか検証してみましょう。

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結論

アニサキスは波長365nmに反応する。

(但し、反応が弱い個体が存在する可能性がある点には注意が必要)

 

検証結果と使用した機器

実際にこちらの写真をご覧ください。ある魚の腹の中の写真です。可食部の身にはついておりませんでしたので、敢えて内臓側をブラックライトでUV照射して確認してみました。

 

検証結果

写真左側は、室内照明(蛍光灯)下での撮影。

写真右側は、室内照明を暗くして、UV(紫外線365nm)照射して撮影。

 

写真1 内臓の中に入り込んだモノ

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写真2:内臓の表面に付いたモノ

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写真3:内臓の表面に付いたモノ

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以上の通り、波長365nmの紫外線に反応することが分かりました。目視で見逃すリスクを軽減するといういみでは、使用する価値はあると思います(個人の感想です)。

もう1枚写真を掲載します。どれだか分かりますか?

アニサキス ブラックライト

写真中央に丸まっているのがアニサキスです。

 

使用した機器

今回使用したのは日亜化学の充電式 UV懐中電灯です。ペンライトに近い小型の懐中電灯です。

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  • ケース付き、ストラップ付き。
  • 充電池(バッテリー)と充電器が付属しています。
  •  明るさ十分。満足のいく商品でした。

「明るさが十分」であることは、大切な要素です。魚の身を目視する時は、表面だけでなく、出来るだけ身の内部を見たいからです。光度が強いと、身の内部が比較的見やすくなります。例として上に貼り付けた写真1が分かりやすいと思います。

 

 

一般的なアニサキス予防について

厚生労働省が提言している予防方法について紹介します。先ずは『消費者向け』です。

 ◆ 魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
◆ 内臓を生で食べないでください。
◆ 目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。※ 一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。
 次に『事業者向け』ですが、上の『消費者向け』に以下の2項目が追加されています。
◆ 冷凍してください。 (-20℃で24時間以上冷凍)
◆ 加熱してください。(70℃以上、または60℃なら1分)
 この「目視で確認」という対策を強化すべく、業務用にもとても高価なアニサキス発見器が開発されています。アニサキスだけ反応する光というもの開発がされている様です。業務用にはこの様な製品が御座います。メーカーと京都大学が共同開発し、特許出願中となっています。20万円を超えるのですね。 しかしながら、どの装置も万能ではない様で、但し書きとして「身の表面は検出できるが、身に入り込んだものは出来ない」とか「アニサキスの中にも反応の弱いモノもいる」「白身魚やイカでは発見しにくい場合もある」という記載をしているものが多いです。発見器とはいいながら、効果としては「リスクを軽減できる」としていますね。
 

アニサキス症に正露丸が効くって本当?

答え⇒予防・症状改善効果が期待できます(※断言はできない)

大幸薬品は、胃アニサキス症の予防・症状改善のための薬剤として「木(もく)クレオソート」を特許出願・取得しています。この「木クレオソート」を主成分とするのが、正露丸です。

 

<期待できる効果>

  • 軽度のアニサキス症であれば、錠剤を服用することで、アニサキスの運動を抑制し、症状を軽減か消失できる。
  • もしアニサキスの運動が抑制出来ていれば、摘出手術が容易になる。
  • 食前に服用すると同じ作用により、予防効果が得られる。

尚、薬機法上の理由から、正露丸の登録時にアニサキス症について謳っていない為、現在でも薬の効用として言及は出来ないそうです。

 

私、個人としては、もし症状からアニサキス症が疑われたときは、正露丸を服用したいと思います。

 

アニサキスと私(個人の経験と考え等)

私個人の話をします。幸運にも私と家族はアニサキス症になったことは一度もありません。魚を丸一匹購入して生食することは多いですが、生食する時の調理は、以下の事に気を付けています。

  • 出来るだけ新鮮な魚を買う。
  • 買った魚の内臓はすぐに取り除く。これはアニサキスが温度が上昇したり内臓が傷んでくると、内臓から身側に移っていく性質を持つからです。
  • できるだけ背側の身を刺身に使う。
  • 腹側の身を使う場合、腹骨をすく時に腹の身を多めに削ぐ。
  • 通常の目視確認に併せて、UV照射を行う。
  • 内臓であれ、アニサキスを見つけてしまったものは、生食は諦める。
  • 身は出来れば薄いそぎ切りにして、発見の確率を高める。(薄く削ぐとアニサキスが見えやすくなる)

これまでに私がアニサキスを見つけたことのある魚は次のものです。アジ、サバ、ニシン、本シシャモ、マダラ、ホッケ、マス。しかし、いずれのケースも魚の身では無く、内臓だったり、体表についているモノでした。丸魚を魚市場で購入している為、新鮮であることと、プロの目を通っているという点で多少はリスクが低いのかもしれません。それでも生食時は注意が必要と思っています。 

 

アニサキス症になる確率は?

魚食普及推進センターが以下の様に試算していますので、参考に引用します。

少々乱暴ながら刺身を食べて胃アニサキス症になる確率を計算してみました。全国民(1.25億人)が毎週一回(50回/年)生魚を食べて、年間7千件発症したと仮定した場合、7千/(1.25億人×50回/年)≒1/90万食の確率で、1000万円の宝くじが当たる確率と同等です。

面白いですね。1000万円の宝くじが当たるのと同じらしいです(笑)

 

まとめ

今回の検証により、ブラックライト波長365nmにアニサキスが反応するということが分かりました。よって、目視確認での見落としリスクを軽減する目的で使用することは出来ると結論付けます。但し、業務用でさえ万能機種は無いようですので、使用には注意が必要です。

 

 

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