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魚の下処理「砂糖」と「塩」の違いを比較!味ヘの影響は?

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今回は、魚の下処理に関するテストを行います。魚の下処理として「塩」を振ることが有効なことはよく知られています。塩は、臭みを取り、身を締める(脱水)効果が期待できますね。実はこれ、「砂糖」でも同じことが出来るんです。

今回は、魚の下処理として「砂糖」と「塩」に違いがあるのか比較を行います。味に違いがあるのでしょうか?それではスタート!

魚の下処理「砂糖」と「塩」の違いを比較

目次(Contents)

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使用する魚・イサキ

イサキの塩と砂糖処理

これから旬を迎えるイサキ(伊佐木)を使用します。鯵や鯖に比べれば味が淡泊なので、調味料の影響が分かりやすいと思い、この魚をチョイスしました。

体長:27cm(全長33cm)

体高:10cm

重さ:550g

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三枚下ろしにして、血合い骨は骨抜きで抜き取りました(皮はそのまま)。キッチンペーパーで表面の水分はシッカリと拭き取りました。

イサキの下処理 塩と砂糖

イサキの下処理 塩と砂糖

血合い骨を抜くか抜かないかは、結果に影響を与える可能性はありますね。血合い骨を抜いた状態の場合は、そこから味が染み込み易くなると思います。今回は、違いが分かりやすくなる様に、抜きました。

 

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魚下処理「砂糖」と「塩」 比較 テスト経過

それではテストを開始します。2つの切り身の全体に、それぞれ「砂糖」と「塩」を均一にまぶします。砂糖は上白糖。塩は精製塩。粒度はどちらも、ごく一般的なものです。この状態で20分間、放置します。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

皿には傾斜を付けて、水分が下流に溜まる様に工夫しました。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

10分が経過しました。水分が抜けているのが分かります。溜まってくる水分量は「砂糖」の方が多い。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

20分が経過しました。脱水され皿の底に溜まった水の重さは、それぞれ「砂糖」7g、「塩」5gでした。やはり「砂糖」の方が多いことが分かりました。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

表面を拡大すると、砂糖の粒は残っていません。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

一方、「塩」は未だ粒が残っていることが分かります。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

魚表面の粒アリ/ナシの差は、「砂糖」「塩」の溶解度の差に依るものかもしれません。20℃での「塩」の溶解度は36gに対し、「砂糖」は200gです。「砂糖」の方が水に溶けやすい性質を持ちます。よって「砂糖」の粒は溶けて無くなってしまったと考えられます。

 

「砂糖」「塩」共に、一度流水でサッと洗い流します。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

キッチンペーパーでシッカリと表面の水分を拭き取りました。「砂糖」「塩」を振る前に比べると、脱水された影響で、明らかに身が締まっています。

魚の下処理 砂糖と塩の違いテスト

 

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魚下処理「砂糖」と「塩」 比較 結果(味の違いは?)

非加熱:刺身

「砂糖」「塩」で下処理した切り身の同じ部位を刺身にしました。調味料は使用せず、味を比べてみます。それでは、いただきます。

砂糖と塩で処理した魚の刺身

おおっ、明らかに違いがあるね!

違いは次の様に感じられました。

  • 「塩」:塩味がします。臭みはありません。
  • 「砂糖」:ほぼ甘さを感じません。臭みはありません。

どちらも適度に水分が抜けて、食感良く、美味しいです。味覚の感じ方として「塩」の方が味を強く感じるのかもしれませんが、「塩」処理は明らかに塩の味がします。一方「砂糖」は、ほとんど甘さを感じません。言われなければ砂糖を使用していることは分からないでしょう。

この違いの理由として、分子量の差が考えられます。分子量を比べると塩=58.5に対して、砂糖=342.2です。分子量の小さい「塩」は、分子が小さい為、食材に染み込み易いと考えられます。

加熱:蒸し物

次に加熱して違いを比べます。シンプルに5分間だけ、蒸気で蒸します。

魚の下処理 砂糖と塩の違い 加熱料理

魚の下処理 砂糖と塩の違い 加熱料理

魚の下処理 砂糖と塩の違い 加熱料理

出来上がりました。こちらも、調味料は使わずに、試食します。

魚の下処理 砂糖と塩の違い 加熱料理

いただきます。

魚の下処理 砂糖と塩の違い 加熱料理

面白い!違いがハッキリ分かる様になったよ。

刺身の時よりも、違いが鮮明になりました。温度が高いことで、味を感じやすくなったからでしょう。

  • 「塩」:刺身の時より強めに、塩味を感じます。
  • 「砂糖」:砂糖由来の甘みを少し感じる様になりました。

やはり「砂糖」の味も若干付いているのですね。「砂糖」処理をする場合に、”コクが出る”という表現がされているケースがあるのですが、恐らくこの”コク”は、砂糖の甘みがその理由ではないかと推測します。砂糖と食材そのものの味が合わさることで、深さを感じるのでしょう。

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まとめ

今回は、魚の下処理に関するテストを行いました。魚の下処理を「砂糖」「塩」でする違いがあるかを確認しました。魚の切り身からの脱水と臭みを取る効果は、定性的ながら同じ様にあると感じます。味の違いは明らかで、「塩」は塩味を感じやすい。「砂糖」は比較的に砂糖の甘みは感じにくいという結果になりました。

ということは、、、食材そのものの味を残したい場合、「砂糖」処理を選択するのはアリだと感じました。

皆さんは、どの様にお感じになるでしょうか?「砂糖」処理、ぜひ試してみてください。

 

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