知っているか知らないかで大きな差があると感じる魚がいくつかあります。今回紹介するのはその中の1つです。知らないと損!食べないと損!そう感じる魚。理由は、3つあります。
- 下処理が簡単!安全!
- 洋食の魚として使える!
- クセのない白身で子供も大好き!
日本では、昔から煮付けで食べられることが多かった魚ですが、最近ではムニエルが特に人気です。フランス料理で定番の魚ですから、洋食に合わないわけはありませんよね。
紹介するのは、シタビラメ(舌平目)です。
最近はスーパーなどでも皮を剥いだものがパックで売ってありますので、ご存じの方も多いかと思います。大阪の岸和田では「ウシノシタ」というシタビラメの一種が、煮付けや刺身で庶民の定番の魚の様です。
食べたことない方にしてみれば、その見た目から、調理の仕方やその味が想像できないという理由で、目にも止まらないこともあるかと思います。
今日は、近くの鮮魚店にアカシタビラメが入荷されていました。定番のムニエルでいただきましょう。安全なので、息子たちにも、お手伝いしてもらいます。
今回はシタビラメ!真剣に向き合います!
基本情報
標準和名:アカシタビラメ
科:ウシノシタ科
生息域:南日本から南シナ海
旬:6~10月
マメ知識
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形が舌の様な形をしているので舌平目。ウシノシタ科の魚ですが、「ウシノシタ」は「牛の舌」です。
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平目(ヒラメ)と名前にあるが、分類的にはカレイの仲間。
- 夜行性。夜になると海底を泳いで、カニやエビを食べる。
- 日本でシタビラメとして食べられているものには、アカシタビラメ、イヌノシタ、クロウシノシタがある(国内漁獲量の順)。
本日の個体
全長:32cm
重さ:588g
価格:990円(1kgあたり1680円)
つぶらな瞳、お分かりになりますか?なかなか面白い顔してますね。
裏返すとこんな感じです。ヒレも赤み掛かっています。アカ(赤)シタビラメはその色から名前が来ています。
これが口。どこを取っても、ひょうきんな魚です。
調理
定番のムニエルで頂きます。
アカシタビラメを捌く
捌くのはとても簡単。たったの4ステップ。皮をむく→頭を落とす→腹を洗う→ヒレを切る。皮を剥ぐのでウロコは取る必要はありません。しかもトゲがありませんので、子供に触らせるのにも調度良いです(食育の為)。今回は、ウチの子供達にもお手伝いしてもらいます。
先ずは、塩を用意しましょう。シタビラメの皮の剥き始めに、滑り止めになります。
先ずは長男くん(小学3年生)にやってもらいます。この様に頭の先から、皮を剥いでいきます。この時に、剥ぎたい箇所に塩を塗ると滑らなくなり作業がしやすい。
一気にバリバリっと剥いでいきます。裏も同じ様にやっていきます。
初めだけサポートしてあげれば、5歳児でも出来ますよ。
表と裏の皮を剥いだら、頭を落とします。尾も肉が付いてないところは、スッキリと切り落としましょう。
腹の中をキレイに洗ったら、ヒレも切り落としておきましょう。キッチンバサミがやりやすいかも。
シタビラメ(舌平目)のムニエル
水気をよく拭き取ったら、塩・コショウをします。
焼く直前に、小麦粉をまぶします。薄くまぶすのが良いです。
オリーブオイルを熱して、シタビラメの両面を焼いたら、バター投入。絡めます。フライパンに残ったバターに少量の醤油を加えたら、バター醤油のソースになりますね。
バター醤油ソースを少量かけ、レモンを添えたら、シタビラメのムニエルの完成です。
【味の感想】
美味しい!クセは無いのに、しっかりコクがあって、ムニエルの為の魚といっても過言ではないでしょう。バター醤油と良く合って、身はシットリ、とても美味しいです。
最後に
今回は、洋食の定番「シタビラメ」をムニエルで頂きました。季節に関係なく美味しい魚です。お近くのお店で見かけたら先ずはムニエルでお試しください。きっとその味に驚かれるはずです。皮をむいた状態で売られているものは、粉をして、焼くだけなのでとても簡単ですよね。自宅で簡単に本格的な洋食が楽しめますよ。「シタビラメ」。それほどポテンシャルが高い魚です。こんな美味しい魚、知らなきゃ損ですよ!
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