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じゃない方の人生!読書感想『ミッドナイトライブラリー』 by マットヘイグ(書評)

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今回は、世界43カ国で刊行されたベストセラー小説『ミッドナイトライブラリー(The Midnight Library)』を原文で読みましたので、その感想を記します。(日本語版とニュアンスが違う点、ないとは思いますが、もしあったらごめんなさい)

 

生きている意味を失った主人公のノラを待ち受けていたのは、不思議な真夜中の図書館(ミッドナイトライブラリー)でした。そう、この小説の舞台は図書館の中。しかしここは普通の図書館ではないのです。現実と死の狭間の世界。人生・図書館・それから不思議な本の数々。この物語の中でこれらがどの様な繋がりをみせてくれるのでしょう?自ら命を絶つことを望んだノラは、ミッドナイトライブラリーで何を思うのでしょう?

 

あの時、あの選択をしていたら?

 

人生の中でそんなことを考えることはありませんか?

それは後悔でしょうか?

それとも安堵でしょうか?

 

選ばなかった人生

 

そんな人生の選択がこの物語のテーマです。それではスタート!

(以下に本のあらすじと感想を記しますが、ネタバレは極力無い様に気を遣います)

読書感想 ミッドナイトライブラリー 書評・口コミ・評判

目次(Contents)

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ミッドナイトライブラリー あらすじ

主人公のノラ・シードは現在35歳。小さい頃からスポーツ・音楽・学問と多くの才能を持っていました。そんなノラですが、現在、人生をひどく悲観しています。そしてノラは人生に意味を見出せず、自殺を考えるようになりました。

ある日、自宅で人生について考えていた彼女のもとに、愛猫であるヴォルテールに関わる悪い知らせが届きました。隣人のアッシュがノラの家を訪れて、ヴォルテールが家の外で車にひかれて死んでいることを告げました。この事態にノラはさらに精神的な重圧を感じます。

 

深夜12時、彼女は薬を飲み、自分の辛い状況を綴った自殺願望を書き残します。

 

ノラは目を覚まします。ノラが目を覚ました場所は不思議な世界でした。それはラベルのない本が立ち並ぶ図書館の中。図書館に入ったノラは、司書であるエルム夫人に再会します。エルム夫人は、ノラがミッドナイトライブラリー(真夜中の図書館)にいること告げます。そしてこの図書館が意識世界と死の世界の狭間であることも。

ミッドナイトライブラリーには多くの本が並んでいます。その中でも他とは一線を画す本があります。エルム夫人はそれを「後悔の書」と呼びました。この「後悔の書」には、ノラが生きている間にもし違う選択をした場合の、現実とは違う人生が描かれています。様々なバリエーションの人生。ノラがその本を読むと、現実にその1つ1つを体験をすることができるのです。

あの時あの選択をしていたら。。。ノラは、自分が願っていたすべての人生を「後悔の書」を通して体験することになります。しかし、そのほとんどが自分が予想していたものとは掛け離れていることに気付くのです。

この不思議な経験を通して、彼女は何を感じるのでしょう。希望は見いだせるのでしょうか。この本は人生に多くを期待する人々への教訓となり得る本だと感じます。

ミッドナイトライブラリー 読書感想

毎日毎日何かを選択して生きている。小さいことから大きいことまで。その1つ1つの積み重ねの結果、今の私がある。過去は変えることができないし、タラレバの議論なんて全く意味のない話。

確かに過去をしのぶタラレバの話なんて意味があるはずがない様に思えますが、ミッドナイトラブラリーではこの「もしあの選択をしていタラ」「もっと人に優しくしていレバ」の答えの世界が、題名も無い本を通してノラの目の前に広がります。私がこのミッドナイトライブラリーを読み始めた序盤は、このタラレバ的なノラの人生を知ってどうなるんだろう?という思いでページをめくりました。

しかしノラの奇妙な体験を知るうちに、読者である私が、彼女の経験に自分自身を重ね始める様になるのが、とても不思議な感覚でした。タラレバの世界は無いとは知りつつも、私たちの人生は大小のチャンスやキッカケから形成されているのではないかと、過去を模索する様になりました。皆さんにも、あそこが人生の岐路だったと思う経験はありませんか?

例えば、私の子供の頃の夢は、学校の先生になることでした。中学生の頃から抱いていた思いは高校生になっても褪せることなく、自分でも努力をすれば十分に手に入る夢だと確信していました。高校で理科が得意だった私は、いわゆる理系を選択しました。

しかし高校2年生も後半になりいよいよ進路を決める頃、私は教師になる夢を押し殺しました。なぜなら周りに先生になりたいという友達がいなかったからです。医学部、理学部、工学部、航空宇宙という華々しい目標を掲げる同級生を前にして「先生になりたい」と堂々とは言えなかったのです。完全に周りに影響されたのですね。人と違う目標が場違いなことに感じたのです。

さてあの時、もし自分の信念を押し通していたら、もし1度でも親や先生に相談していたら、もし1人でも同じ夢を持っている友達がいたら、私の現在はどうなっていたのでしょう。今ごろ私はどんな状態、境遇でこの世に存在していたのでしょう。

 

だけど、、、

どんな境遇にあったとしても、幸せの度合いなんて図り得ない

 

根気強く繰り返し繰り返し過去の1つ1つの岐路を思い出し、紐解いて解析してみる。進学、就職、結婚、転職。出会い、そして別れ。これらを深く深く掘り下げてゆくと気付くことがある。

 

結局、私は今を生きている

これ意外に事実がみつからない

 

そしてもう1つ気付くこと

 

悪い選択ばかりではなかった

正しい選択の仕方も学んでいる

 

そんなことに立ち返る良い機会になったのが、本書『ミッドナイトライブラリー』でした。みなさんは何を感じ取るのでしょうか。また本書がベストセラーとなった理由は何なのでしょう。

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まとめ

今回は、世界43カ国で刊行されたベストセラー小説『ミッドナイトライブラリー(The Midnight Library)』を原文で読みましたので、その感想を記しました。

和訳版も発売されていますので、是非お楽しみください。

 

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